最近テレビでドラマ「東京タワー」を見るたびに、1972年にひとり東京へ上京してきた頃の事を思い出してしまいます。
最初に通った学校は地下鉄丸の内線の新高円寺駅から歩いて5分程のところにあった阿佐ヶ谷美術学院の受験部でした。
デッサンや平面構成などを学んで美術大学を目指す人たちが、全国あちらこちらから集まってきていました。
そんな中で私は一学期はあまり同じクラスの人とは話す事が出来ずにいたのですが、夏休みの夏期講習のあたりから徐々に他の人と話が出来る様になり、二学期にはクラスのみんなと仲良くなっていました。
そんな中で友だちに連れて行ってもらった中央線の高円寺駅の近くにあるロック喫茶「キーボード」と「JINJIN」は私のようなロック好きに堪らないお店でした。
アパート住まいでは大きい音で音楽を聴く事ができなかったし、その上聴きたいレコードをすべて買うお金もありません、そんな中でロック喫茶はその両方を満たしてくれる最良の場所だったのです。
コーヒー1杯で、もしくはお腹が空いていれば焼うどんかカレーライスを注文して、好きなロックをアルバムごと聴けて、何時間も居れるのですから、あの頃のお店は商売になっていたのでしょうか。
そんなロック喫茶でよく聴いたアルバムを思い出すと、レッド・ツェッペリンの「IV」はロック史上に輝く不朽の名作、「聖なる館」はファンクやレゲエを取り入れた新しいツェッペリンを見せてくれたアルバム。
エリック・クラプトンの「E.C.Was Here」はライブアルバムでクラプトンのブルースギターが炸裂です。
ライブアルバムといえばディープ・パープルの「Made in Japan」はライブアルバムの名作です。
そしてオールマン・ブラザーズ・バンドのライブアルバム「フィルモア・イースト・ライブ」もツイン・リードギターとダブルドラムスの迫力ある演奏が聴けます。
レーナード・スキナードのファースト・アルバム「レーナード・スキナード」は後半トリプル・ギターがぶつかり合う名曲「フリー・バード」などが入っているファーストにして名作です。
まだまだ沢山の思い出に残るアルバムがあるのですが、最後にプログレッシヴ・ロックのフォー・トップを紹介して終わります。
大御所ピンク・フロイドのアルバム「狂気」は彼らの最高傑作です。
イエスの独特な世界を味わえるアルバム「危機」もいいアルバムです。
プログレ史上に残る名盤と言われるキング・クリムゾンのアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」も忘れられないアルバムです。
エイリアンのデザインで有名なH.Gギガーがデザインしたアルバムデザインが印象的なエマーソン・レイク&パーマーの「恐怖の頭脳改革」は3人が織り成すサウンドが衝撃的でした。
このうちの何枚かのアルバムは70年代ロック大好きの長男がCDを持っているので借りて聴く事が出来ます。
パインはお元気ですか??
名盤ロック。私も近場で貸していただける場所さえあれば・・・・・あ!!!図書館で借りればいいんだ!!!!!
投稿情報: さしみ | 2007-02-02 14:18
さしみさんへ
パインはいま酔っぱらっているようです、手をかざすとフニャラ、ホニャラと言っています。
図書館って、さしみさんの務めてる図書館ですか、そういうのを灯台下暗しというのでしょうか。
昔、わたしも図書館でよくCDを借りてましたね、70年代ロックはみんな借りないので借り放題でしたが、全体の数が少なかったですね。
今なら結構増えてるかもしれないので、今度行ってみようかな。
投稿情報: pine社長 | 2007-02-02 22:38
高円寺・・懐かしい響きです。東京に出て来て最初に住んだところが新高円寺の南側の松ノ木だった。以前にも書いた『ニカス』というジャズ喫茶の閉店後とぼとぼと松ノ木の四畳半ひと間のアパートへ帰る道すがら通ったのが新高円寺商店街のアーケードで当時は銭湯帰りにパジャマ姿で風呂桶とタオルを抱えて歩いても咎められることもない庶民の町でした。多分いまでもそうなのでしょう、と望みたい。僕は密かに「地方出身者の憩いの場・高円寺」と呼んでいる。
当時70年代の音楽シーンはジャズもロックも激動していた時代で双方が刺激しあって新しい音楽が次々と産まれていった時代でした。長年ジャズを聞きつづけてきて後『ザ・バンド』と出会って遅ればせながらロックの素晴らしさに開眼させられて、改めて感じたのはジャズを聞くにしろロックを聞くにしろそれらに底通しているブルースのエッセンスを聞いていたのだということです。80年代にマイルス・デイビスが『Star People』を出した時になんで今さらブルースなのかと問われて『おれはずーっとブルースをやって来たんだぜ』と言ったそうです。マイルスの言に威を借りて言うのではないですが今あるポップス、もちろんヒップホップも全てブルースという井戸から汲み出されたものだというのは暴論でしょうか。
投稿情報: kazu | 2007-02-03 13:10
「ロック喫茶」でいろいろなロック音楽と出会いがあったんですね〜pine社長さんの音楽歴史が見えましたね♪
僕はまだプログレをちゃんと聞いたことがないので…紹介されてるアルバムを聞きたくなりました!
投稿情報: 幸ちゃん | 2007-02-03 14:15
kazu君へ
先日、我が家の長男が高円寺へ行って来たようです。
私は随分行ってないですね、たまには昔を懐かしいんで歩いてみるのもいいかもしれませんね。
名前は覚えていませんが、美味しくて安いハンバーグ屋はもうないのかな。
それにしても音楽について語るkazu君はさすがです、まだ自分のブログを立ち上げる余裕はありませんか。
音楽についてのブログをやれば、かなり内容の濃い物が出来そうですね。
投稿情報: pine社長 | 2007-02-03 22:21
幸ちゃんへ
ロック喫茶で今の私の音楽構成が出来上がったと言っても過言ではないかもしれません。
プログレはそれぞれ特徴があるので、自分にあったものでないと逆に苦痛になるかもしれないので気をつけてください。
ピンク・フロイドはヒット曲もあるし一般的で聴きやすいと思います。
イエスはアコースティック・ギターの音色が心地よい曲もあるので、もしかしたら気に入るかもしれませんが、かなり独特なサウンドですよ。
キング・クリムゾンとエマーソン・レイク&パーマーはプログレ好きには堪らないのですが、初心者には強烈すぎるかもしれません。
投稿情報: pine社長 | 2007-02-03 22:37