さて秦野市文化会館がある小田急線の渋沢駅から新宿方面に3駅戻るともう一つの展覧会場の宮永岳彦記念美術館がある鶴巻温泉駅です。
駅からすぐの宮永岳彦記念美術館の隣には“弘法の里湯”という温泉施設があります。
宮永岳彦記念美術館での展示はスペースは少ないのですが岡部版画工房の初期の頃の作品が展示されていて、丁度私が美学校で岡部先生にシルクスクリーンを習っていた頃に岡部版画工房を見学させていただいた頃の靉嘔(あいおう)氏の作品など懐かしい作品が展示されてました。
今回の展示では岡部版画工房でいままで制作された延べ200人の作家の1500種類以上の版画の中から、1960年代から現在まで年代ごとに2会場で40人の作家の作品を約150点展示しているそうです。
1975年に神田神保町にある美学校の岡部徳三シルクスクリーン工房に1週間に1日だけある授業に通っていた私ですが、生徒は年齢も様々で、仕事をしながら通っている人も多く、個性のある人たちばかりで、いつも楽しく、でも真剣にシルクスクリーンの技術を習っていました。
いま考えてみると、岡部徳三先生という本当に偉大な刷り師に習ったいたことを誇りに思います。
美学校時代の思い出ですが、時々ですが授業が終わると教室で酒盛りが始まることがありました、そんな時は岡部先生がアーティスト・プルーフ(作家の保存分)の版画を持ってきてオークションをして、その売上金をもとにみんなにお酒を振る舞ってくれました。
私もその頃大好きだった島州一(しまくにいち)氏の版画を買う事ができてうれしかった事を覚えています。
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