パイナップル・ファクトリーの秘密

Rutland社水性インキシステム・ワークショップ

1月29日(金)Rutland社水性インキシステム・ワークショップに行ってきました。

３年前にも同じようにインクについてのワークショップがあったのですが、その時はプラチゾルインキ(油性)だったので水性インキについては今回が初めてでした。

実は３年前のワークショップでも水性インクの存在は知っていたのですが詳しい説明がなかったので、今回のワークショップは待ちに待った開催なのです。

Rutland水性インキHS-Aシリーズ2000についてに説明が今回は主になっていました。

プラチゾルインキ(油性)は160度の熱を加えなければ硬化しないため版の目詰まりがありません。

細かい絵柄や線などが使われていてもきれいにプリントが出来るので現在パイナップルファクトリーでは９割がたプラチゾルインキ(油性)でTシャツをプリントしています。

水性インキは自然乾燥をするため版の目詰まりがしやすく、夏場の暑いときなどにはすぐに目詰まりを起して作業効率が悪くなります。

今回のワークショップで説明していただき実際にプリントをしていただいた水性インキHS-Aシリーズ2000はかなり改良されていて、下の写真のような網点を使った絵柄でもきれいにプリントが出来るようです。

しかし、それには色々と条件があったりでプラチゾルインキ(油性)ほどの作業効率ではまだないようですが、それでも水性インキも徐々に進化しつつあり作業効率も良くなっているようです。

そして何より水性インキの特徴として仕上がりがソフトであるというのが一番なので、これからは水性インキの需要性が増えてくるのではないかと思っているので要注目です。

前回のRutland社のワークショップの様子はこちらでご覧いただけます。

にほんブログ村 

オリジナルステッカーとコースターをプリントしてみました。

パイナップルファクトリー４０周年記念展に向けてオリジナルステッカーとコースターをプリントしてみました。

スクリーン印刷はプリントする素材に合わせてインクの種類を変えてプリントをします。

普段はTシャツやジャンパーなどの衣料品関係のプリントをしているので、それ用のインクを使っているのですがステッカーやコースターとなると別のインクでプリントをしなければなりません。

パイナップルファクトリーでは昔はステッカーや看板などもプリントをしていました。

そんな昔使っていたインクを探し出して今回はプリントをしてみました。

コースターには屋外耐光性と柔軟性を持つというNAZDAR59-000シリーズを使ってみました。

乾燥機で乾燥をしたのですがまだしっとりとしていてまだ乾燥しきれてない感じです。

果たしてこのインクが適切だったのかどうかはちょっと不安です。

そしてステッカーはセリコールEGインクは種々のポリエステルフィルム、各種ステッカー印刷に向けとなっていたので使うことにしたのですが、イメージの赤のインクを持っていなかったので赤の部分だけNAZDAR59-000シリーズを使ってみました。

結果はEGインクの白の上に刷ったNAZDAR59インクは艶がありいい感じになりました、仕上げにはもう一度EGインクの白をプリントして出来上がりです。

４０周年記念展についてはパイナップルファクトリーのホームページでもご確認ください。
http://www.pineapple-factory.com/

パイナップルファクトリーのFacebookページにも情報を掲載中ですのでご覧ください。

にほんブログ村

左下の写真が白と赤のコースター、右下がステッカー

 

 

 

パイナップルファクトリーのポスター

1982年頃にプリントしていたパイナップルファクトリーのポスターの為の版(上の写真の右側)が今でも残っています。

左側のもう一つの版はバスタオルをプリントした時の版です。

その頃は油性のインクを使う版はブルー、水性のインクを使う版は黄色になる感光乳剤を使用していました。

現在は油性も水性も同じ感光乳剤を使っているので全てブルーの版となっています。

実はある時油性用の版を使って水性インクでプリントをしてみたら問題なくプリントが出来てしまい、それからは油性も水性も同じ感光乳剤を使っています。

ただしプリントする枚数が多くなると油性用の版は壊れてくる事があるので気をつけなければなりません。

今回パイナップルファクトリー40周年記念展にはポスターやバスタオルなどの大きな物も展示しようと思っています。

４０周年記念展についてはパイナップルファクトリーのホームページでもご確認ください。
http://www.pineapple-factory.com/

にほんブログ村

後日、バスタオルをプリントしてみました。

パイナップルファクトリー４０周年記念展準備中です。

ブログを全然更新しないでいた中でパイナップルファクトリー４０周年記念展を準備中です。
2015年4月4日(土)〜5月3日(日)の期間に開催されます。
OPEN 13:00~19:00（定休日：毎週火曜日）入場無料
会場は福生にあるギャラリー“アトリエ・ノート”
〒197-0011東京都福生市福生2049
（カフェ・ド・ノエルの2Fになります）
http://www.noel-note.com/

4月18日(土)には※TTアコースティック＆Dのライブを
カフェ・ド・ノエルで予定してます。
※TTアコースティック＆Dはギターデュオ「GONTITI」の曲をGONTITI以上に演奏できるレパートリーを持つ驚異的なバンドです。

そして週末の土日にはTシャツプリント体験を企画しています。
プリントするあなたのオリジナルなTシャツをプリントする事ができる企画を考えています。
パイナップルファクトリーのホームページでもご確認ください。http://www.pineapple-factory.com/

にほんブログ村

2014年福生Tシャツby HOT FUDGE

半年ぶりのブログの更新です。

書く事は色々とあったのですが、怠けてしまい半年が経ってしまいました。

さて先週の話ではありますが、同じシルクスクリーンに携わるシルクスクリーン・プリント・デュオ“HOT FUDGE"がデザインした新しい福生Tシャツのプリントをチェックしてもらうためにハシモトさんとコイズミさんに立ち会っていただきました。

今回のデザインはちょっと懐かしい福生をイメージしたデザインで、あたかも１６号沿いにあったスーベニアショップに置いてある様なTシャツに仕上がりました。

デザインの中の写真の網点が出来るだけ潰れない様にと文字の部分と別々にプリントをしています。

そしてTシャツにも入っている“FRIENDSHIP FES."横田基地に入る事が出来る日米友好祭は今度の土日６日と７日に開催されます。

人気ブログ「限りなくアメリカに近い福生」で企画されたこのTシャツは日米友好祭の日に福生アメリカンハウスで販売される予定です。

２年ぶりに開催される日米友好祭はたくさんの人で賑わいそうですね。

今回ブログに掲載している写真はHOT FUDGEのハシモトさんに提供していただきました。

にほんブログ村

スクリーン・デジタル印刷界２月号に今月の言葉「シルクスクリーンに思う」というエッセイを載せていただきました。

掲載された文章をそのままアップさせていただきます。

　シルクスクリーンに最初に出会ったのは今から44年前の仙台の高校の美術部だった時に、美術部の顧問の先生が東京から材料を取り寄せてくれて写真製版で版を作るところから教えてくれたのが最初でした。
当時、身近にあった印刷といえばガリ版印刷くらいでしたからシルクスクリーンで色を使った印刷が出来るというのは本当に驚くべき事でした。
そしてシルクスクリーンで最初に印刷したのは自分たちの高校の文化祭のポスターでした。当時は自分たちでポスターを印刷することは画期的な事で、自分にとってはシルクスクリーンとの運命的な出会いとなりました。
　

その後、高校を卒業して東京のデザイン専門学校に通いデザインを学びながらも、最後の１年間は神田の神保町に今でもある美学校のシルクスクリーン工房(現在、我が家の三男が通っています)でそれまで自分流でやってきたシルクスクリーンを一流のプリンターである岡部徳三先生に基礎から技術を教えていただました。
その１年間はシルクスクリーンの可能性とか素晴らしさを感じとることができ、一生の仕事としてやっていきたいと心に決めました。
その時、美学校で一緒に学んだ仲間とオリジナルTシャツのプリントを始めたのが、今のパイナップルファクトリーの原点となりました。
　最初に東京の福生で始めた頃は刷り台は手作り製版は美学校時代に特注で作ってもらった物を、製版用のフィルムは写真の引伸し機を使って暗室作業で作っていましたし、プリントしたTシャツの熱処理もアイロンで1枚づつの手作業でした。
　

そんな中でプリントしたオリジナルTシャツは当時としてはまだまだ珍しいせいもあって、渋谷や池袋のPARCOで夏の間だけ催事としてのお店をオープンさせてもらい順調に売上を上げていま
した。
ただし夏が終わって秋が訪れる頃にはお店も終ってしまうので、次の年の春まではアルバイトをしがらの生活で安定しない時期も数年続きました。そんな訳で当時は紙の印刷は勿論の事、看板やお店のウィンドウに現場で直接印刷するなどシルクスクリーンをフルに活用して仕事をしていました。
　そのうちにオリジナルのTシャツのプリントばかりではなく、オーダーのTシャツのプリントも徐々に増えてきて順調に仕事が動き始めました。特に渋谷にあるアパレルのお店が当時の大学生に大人気で、ウィンドブレーカーへのプリントのオーダーが沢山入り、夏よりも冬の方が忙しいという、今では考えられない時期が数年続きました。
　そのおかげで国立にオリジナルプリントショップをオープンする事が出来たり、アメリカへの研修旅行に参加したりとパイナップルファクトリーが大きく変わろうとしている時期でもありました。
特にアメリカへの研修旅行は大変勉強になり、設備や材料など現在のパイナップルファクトリーの原型が出来上がりました。
　

一方、シルクスクリーンでTシャツのプリントをしながらも横尾忠則やアンディ・ウォホールのシルクスクリーンの作品に刺激を受け続けていてその中でも横尾忠則シルクスクリーンポスター展を見に行った時に、テラノザウルスの大きなポスターに目を惹かれてしまいました、それは「KUMAZAWA」と大きく文字が入った熊沢印刷工芸のポスターだったのです。
その事もきっかけになり縁あって埼玉スクリーン・デジタル印刷匠協同組合に参加させていただく事になってからは、組合それぞれの会社の素晴らしい印刷技術に感銘を受けながら益々シルクスクリーンの奥深さを感じる事になりました。
　

そんな中、4年前に、今は亡き岡部徳三先生の一番の弟子である石田了一先生が教えているシルクスクリーン教室の存在を知り、1年間シルクスクリーンで版画の制作を続けました。
昨年、その時の仲間からグループ展のお誘いがあり、12月に世田谷美術館のギャラリーで開催され参加しました。
考えてみると展覧会への参加は高校の美術部の時以来だったので、今回のグループ展に参加してみて新たにシルクスクリーンへの思いが強くなり、また、色々な物へプリントをしてみたいという思いが沸き起こり、今年はパイナップルファクトリーが39年目を迎えるのを記念した39(サンキュー)展を企画して、皆さんにもっとシルクスクリーンを知って欲しい、楽しんで欲しいと思っています。

にほんブログ村

 

　　

チームオーダー

パイナップルファクトリーではスポーツチームのチームオーダーを沢山お受けしています。

写真の“LIBERTA"は入間市のミニバスケットチームです。ホームページ“LIBERTA"

いつも新しいメンバーが加入するとチームのTシャツやトレーナー、スエットパンツなどをオーダーしてもらっています。

そしてスポーツチームでは毎年この時期になると卒団されるメンバーがいます。

その卒団されるメンバーに記念にと作られているのが上の写真の金と銀でプリントされているスペシャルなチームTシャツです。

本来は女子メンバーはオレンジのTシャツに白とブルーのプリント、男子メンバーは紺のTシャツに白とオレンジのプリントで背中２カ所と左胸そして左袖と沢山のプリントが入ったチームTシャツです。

パイナップルファクトリーのホームページのチームオーダー紹介をご参照ください。

さて写真下はトレーナーの袖のプリントです。

トレーナーは両袖にプリントが入ります。

にほんブログ村

ドライTシャツの挑戦！その後

昨年末にも記事にしたポリエステル素材のドライTシャツにサンプルプリントをまたしてみました。

今度は黒のドライTシャツに通常使用しているプラチゾルインクの黄色でプリントをしてみました。

白のローブリードインクは使える物があるのですが、赤や黄色などは今ひとついいインクがありません。

そこで通常使用しているプラチゾルインク(パイナップルファクトリーではUNION INKのMIXOシリーズを使用)でプリント出来れば画期的な事になります。

昨年プリントした赤のドライTシャツに白でプリント(写真下)したものは、ローブリードインクも通常使用しているプラチゾルインクもほとんど変化がなく、いい結果となっています。

今回、黒のドライTシャツに黄色でプリントしたものも熱処理をした後は特に問題なく、今のところは期待出来る結果となっています。

まだこれからの様子を見ていかなければいけませんが、今回サンプルプリントに使用したドライシルキータッチTシャツ(ローブリード)United Athle製は、今まで大変だったポリエステル素材のドライTシャツの革命的な存在になるかもしれません。

にほんブログ村

 

冬のTシャツプリントは・・・

冬なので寒いのは当たり前なのですが今日は本当に寒かった。

パイナップルファクトリー内は一応暖房が付いているのですが、天井が高かったりして室内全体には暖房が行き届きません。

そんな寒い冬にはプリントに使うインクが固くなるので、機械ではなく１枚１枚を人力でプリントするのは大変です。

そんな時には、以前アメリカ人の印刷技術者に学んだスキージを手前に引かずに向こうへ押してプリントする方法も有効なのですが、それにプラスしてプリントする前のTシャツを１度スポットドライヤー(写真上部のTシャツが赤く光っている部分)で温めてからプリントをするとインクが徐々に柔らかくなってきてプリントし易くなります。

 なんとこの方法も昨年他社の工場見学に行った時に学んだ方法なのです。

今年Tシャツのプリントを始めてから３９年目となりますが、まだまだTシャツプリントについては学ぶ事が多いです。

写真のプリント中のTシャツは毎年２月に行われている青梅マラソンの応援Tシャツです。

にほんブログ村

年賀状

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

ご挨拶が遅れてしまいましたがパイナップルファクトリーは今年も始動しています。

お正月は仙台に帰省して迎えました。

毎年、初詣は実家のすぐ隣にある陸奥国分寺薬師堂にお参りします。

写真は薬師堂と同じ敷地内ある白山神社です。

子供の頃は友達と夢中になって遊んでいた場所です。

さてこの時期、どんな年賀状が来るんだろうと楽しみにしています。

デザイナーをやっている友人たちの素敵なデザインの年賀状やシルクスクリーン組合関係の会社のそれぞれの技術を活かした素晴らしい年賀状が届くからなのです。

そして沢山の年賀状が届きました、本当にありがとうございます。

ところが今回久しぶりにインクジェットでの印刷ではなく、本来のシルクスクリーン印刷による年賀状を作製したのですが、枚数が足りずに送れてなかった分があったりしたので、本日、追加で印刷してお送りいたしますので、誠に申し訳ありませんが届いてないという方はもう少しお待ち下さい。

年賀状もTシャツ用のプリント台で印刷しています。

にほんブログ村